(あなたにもできる)100万円の英語講師がやっているレートの上げ方とパラレルキャリアとは…
先日参加した講座で、「今日の参加者には100万円の英語講師さんがいらっしゃいます」とご紹介された方がいました。
100万円の英語講師!
時給数千円の英語講師も溢れる中、100万円ってスゴイですよね。
外国語関係ということで、いろんな話を伺ったのですが…おもしろい。
例えば、単価を上げたら顧客層が変わった話。
1時間数千円で教えていた頃は、生徒さんにはいろんな方がいたそうです。TOEICのスコアアップを目指す方、仕事で使いたい方、すでに英語はできなくはないがもっと上達して英語でプレゼンしたい方、旅行に行くために英会話を学びたい主婦さん…などなど。そんな方々が、単価を上げて1時間数万円にしたら、どうなったか。やはり多くの方は来なくなった(他の英会話スクールなり、英語講師のところに行った)そうですが、「高くなったから」申し込んでくれる方も出てきたとか。
1時間数万円の英語のレッスンを希望する方… そう、経営者とか、歯医者さんとか、だそうです。つまり、高い収入があり、英語を学ぶための目的もハッキリしている方。多分その方々にとっては、英語を習得すればさらに収入が上がる未来が見えているんでしょう。だから、英語は趣味レベルじゃなくて、真剣に取り組み、自己投資もする。そういう生徒さんばかりになってきたそうです。つまり、ホンキ度の高い方ばかりになってきたと。
そして、生徒さんの人数・総数は減ったものの、顧客単価が大幅に上がっているので、収入はグッと上がったそうです。
この流れ、皆さんの通訳レートにも適用できそうじゃありませんか?酒井はできると思っています。レートを低くすればそれを求める方が、高くすればそれを求める方が依頼してくれる、当然の話ですよね。もし、「高いレートを払ってくれるクライアントがいない」と嘆いているなら、もしかすると逆かもしれません。「レートを高くしていないから、低いレートを求めるクライアントしか来ていない」のかも…?まあこの辺は慎重に調整していく必要はありますが、可能性はゼロではありません。
さらにもうひとつ。おもしろい話。
どうやらその方、英語を教えているだけではないようです。何をしているか。答えは「翻訳」です。
…えっ?そんなのおもしろくないって?英語講師が翻訳をしてても驚かないって?なんなら私だってしてるって?
…いやいや、おもしろいのは、彼は「依頼された翻訳をしているわけじゃない」というところ。どうですか?おもしろくなってきました?「依頼されていないのに翻訳をしている」… どういうことでしょうか。
彼が翻訳をしているのは、「自分で見つけた海外の投資レポート」だそうです。クライアントが彼に対して「これ、翻訳してください」と依頼してくるのではなく、彼は自分で有益だと思える海外の情報(投資レポート)を探して、それを自分で和訳して、その情報を顧客に提供しているとのこと。
つまり、彼がやっているのは「翻訳」ではあるのですが、提供している価値は「翻訳を超えた価値=情報」です。だから、彼が受け取るのは「翻訳料」とは比較にならない、「情報に対する対価」です。特に投資関連の有用レポートであれば、お金に直結するものですから、きっとかなりのフィーを受け取れるんではないでしょうか(聞いてませんが)。
さあ!
これを聞いて、どう思いますか?あなたが扱う言語でも、「その言語を理解する人だけが先に取れる情報」そして「その情報を求める人が見込める情報」はありませんか?特に、あなたが海外に住んでいるとすれば、ますますその情報はあたりまえに溢れているはずです。一方で、いまのあなたには「あたりまえ」になってしまったので認識しにくいかもしれませんが…
やっていることは通訳や翻訳でも、実は提供している価値はそれぞれを超えている。そういう価値を提供する。それもパラレルキャリア構築に非常に重要な考え方です。言われた通訳、言われた翻訳だけをこなしているなら、その人はただの「労働者」です。もちろん高度な技術は持っているとは思いますけれど。
ぜひ、こんな視点で、あなたが扱う言語で手に入る情報や価値を探してみてください。そして、それを誰に提供すれば喜んでくれそうか、考えてみてください。アイデアが出た、でもそこからどうしたらいいのかわからない、そんな状況になったら、メッセージくださいね(^_^)