一流の通訳者は通訳以外の仕事をしない?

ブログ担当の酒井です。

一流の通訳者は通訳以外の仕事はしないものなのでしょうか?

 

カセツウでは通訳スキルや翻訳スキル、さらに正確に言い換えると、「通訳や翻訳ができるほどの外国語力」を活かして通訳翻訳以外の収入の柱を作りましょう、とパラレルキャリアを推奨&その構築のお手伝いをしています。例えば、相性がいいというか、イメージしやすいところでは英語を教えるとかの語学講座の開講など。

先日、養成講座を受講してくれている通訳者さんとお話をしている中で、「昔はこんな思い込みがあった」とシェアしてくれたのが今日のテーマです。

その方の中では、「一流の通訳者は通訳だけやっている、通訳以外の仕事をやっているのは一流じゃないからだ」というイメージがあったそうです。

養成講座を通してそうしたイメージは薄れて、ご本人も「パラレルキャリアをやっていこう」と行動されいるんですが、もしかすると他にも同じようなイメージを持つ方はいるかもしれないな、と思いました。

そこで今日は、カセツウが考えるパラレルキャリアのメリットを並べてみたいと思います。

ただし、「構築するまでの苦労や努力」は必要で当然なので、ここではわざわざそれについて書くことはしません。「パラレルキャリアが上手に構築できたら」という前提でのメリットです。

  • 収入の安定化・リスクの低減
    通訳翻訳の閑散期も稼ぐことができます。
    将来的にAI技術の革新などで機械通訳&翻訳が普及していっても他の収入源があれば少しは安心。
  • ずっと続けられる
    通訳だって体力勝負。70を超えても80になっても今と同じように通訳できる?肉体的にハードじゃない起業ネタを選べばずっと続けることができます。
  • パラレルキャリア構築のために学ぶことは通訳や翻訳にも役立つ
    パラレルキャリア構築にはマーケティングやビジネスの本質を学ぶ必要がありますが、それは通訳や翻訳にも当然活用できます。ひとつぶで二度おいしい、どころじゃありません。今後どんなことをビジネスにしたくなっても活用できます。
  • 楽しい
    自分が好きなこと、興味があることをベースにしたパラレルキャリア構築を推奨しているので、やっていて楽しい仕事になります。(楽しすぎて “これができるだけで幸せだから稼がなくていい” なんて思っちゃうケースもあります(^^;))
  • 通訳レート/翻訳レートアップに繋がる
    パラレルキャリアの方でしっかり稼げるようになると、通訳レートや翻訳レートをアップさせることにも繋がります。
    例えば通訳レートが半日(3時間としましょう)で3万円だったとします。その通訳レートを上げるには基本的には通訳の実績を積み、信用を重ねて、こわごわと通訳レートアップを切り出して、交渉して、、、というのが基本のラインになります。さらに、交渉しても「じゃあもう結構です」と断られたらどうしよう…なんて不安が付きまといます。(こういう相談たくさん受けます)
    もし、その状況でパラレルキャリアで始めた英語講座が30分1万円で売れるようになったとしたらどうでしょう。3時間に換算すると6万円になります。
    こうした状況を構築できれば、「他の事業では1時間2万円のベースでやっているので…」と、通訳レートの交渉も強気で行うことができます。
    もちろんこの例はちょっと極端かもしれませんが、本質的にはこういうことです。

などなど。

どうでしょうか。「通訳者や翻訳者が通訳や翻訳以外のことをやる」ということへのイメージは変わりましたか?

ただし上にも書いた通り、パラレルキャリアを構築してちゃんとした収入の柱に育てるためには時間がかかります。一発逆転ホームランはない、と思った方がいいです(ない、とは言いません)。

だからこそ、切羽詰まってから慌てて取り組むのではなく、先を見越して一日でも早く準備を進めることをおススメします。「もっと早くやっておけばよかった」と思わなくてもすむように。

 

パラレルキャリア構築サポートにご興味があれば以下の問い合わせフォームからご連絡ください。(内容に「2018年12月17日の記事を見て」といったことを書いていただけるとわかりやすいです)
 

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