通訳エージェントへの訪問に菓子折りは?

ブログ担当の酒井です。 カセツウ読者からのご質問をいただいたのでご回答します。

通訳エージェント訪問時の『菓子折り問題』について…

 

いただいたご質問原文は以下。

通訳エージェントに挨拶に行く時に菓子折りなどを持って行った方がいいですか?ちなみにそのエージェントからは一度も仕事の依頼が来たことはありません。

 

やっぱり考えますよね。何かて土産を持参した方がいいのか、それともそれに意味はないのか・・・

いちばんの論点としては、『手土産を持参することで通訳案件の受注につながるのか、通訳案件の照会の可能性が高まるのか』というところかと思います。なので、質問を極端な表現に変えますね。その方がわかりやすいと思います。

 

通訳エージェントに行く際に手土産を持っていくと通訳案件の照会はもらいやすくなるのか?

すごい極端ですが、こういうことですよね。ではその答えは・・・ 通訳案件の照会はもらいやすくなる『かもしれない』です。つまり、別に変わらないかもしれません。そもそも通訳エージェントによってはそうした贈答品の受け取りを会社全体でNGにしているところもあるはずです(コンプライアンス、というやつですね)。

その上で考えてみたらいいのは、いただいた質問では『通訳エージェントに挨拶に行く』とありますが、その目的は何か? ということと、通訳エージェント側にとってのメリットは何か? ということ。『挨拶』って便利な言葉ですが、『何のために?』という観点でもう少し掘り下げて考えてみましょう。

あなたが通訳エージェントに挨拶に行く目的は・・・ 通訳案件の照会や依頼が欲しいからですよね? 日頃の感謝を伝えるため、なんて殊勝な方もいるかもしれませんが、もしその通訳エージェントが『もうお願いできるお仕事がないんです』とハッキリ言っているとしたら・・・? 行きませんよね、きっと。やっぱりビジネスとしての取引先ですから、お仕事がもらえるかどうかが重要になるはずです。

だとしたら、その『通訳案件の照会や依頼をもらうため』という目的から逆算してみると、どんなことをすればいいのか、少し考えやすくなるかもしれません。

一方、通訳エージェントにとって『あなたに対応する時間を割く』メリットは何でしょう。『依頼できる通訳者が増えるかもしれない』という期待感かもしれないし、『挨拶も断るような冷たい通訳エージェント、通訳コーディネータだと思われたくない』という罪悪感の回避かもしれません。それはいろんな想像ができますが、、、あなたは、どんなメリットを提供するつもりですか? 自分で設定した『相手に提供するメリット』はありますか?

その辺のことを考えた時に、『菓子折りがもらえる』が通訳エージェントにとってのメリットだとしたら・・・ ちょっと寂しいですよね笑。そう考えていくと、『菓子折りを持って行った方がいいかどうか』というのは、挨拶の目的全体から見ると『大きな問題ではない』ということは伝わるかなと思います。

なので、ぜひ、『通訳エージェント側のメリット』を考えてみてください。あなたはどんなメリットが提供できるのか。

 

とまあいろいろ書いたうえで、菓子折りをもらって『ふざけるな!』と怒り出したり悪い印象を持ったりする人はいないので笑、『とりあえず持っていく』というのは選択肢としてアリだと思いますよ。でも断られるケースもあることは頭に入れて。

 

 

いただいたご質問にはこんな風にお答えしています。以下のフォームからお気軽にどうぞ。匿名で質問できます。

------------------------------

<リアルタイムでメルマガを受け取りたい方はコチラから>

メールアドレス 必須です


------------------------------