30年後の通訳・翻訳はどうなる?

ブログ担当の酒井です。

30年後、つまり2049年頃の通訳・翻訳というのはどうなっているんでしょうか?

 

いろんな推測や想像はできますが、今日は興味深い記事があったのでそちらを紹介したいと思います。といっても、通訳や翻訳に直接関係する記事ではないんですが・・・

「DIME」という雑誌があります。昔は好きでよく読んでいたのですが、そのDIMEで公開されているのがこの企画です。

 

「ワープロはいずれなくなるか?」という質問に30年前のメーカー各社はどう答えた?

 30年前のDIMEの人気企画が、企業に質問し、その回答をそのまま紙面に掲載する「業界公開質問状」。「ワープロは、いずれなくなるのですか?」という問いに対する各社の回答が、今読むと衝撃的です(平成元年10月19日号)。

https://dime.jp/genre/644604/

 

いやぁ、まさに未来から現在を見るような企画ですね。さて、メーカー担当者の回答は・・・

 

NEC「ワープロは文書を書く機械として特化されていますから、その必要性はなくならないんじゃないかな」

キヤノン「ワープロがパソコンに取り込まれることはないでしょう」

シャープ「人間の扱う道具は使いやすいことがいちばんだと思いますから、ワープロは文書専用機として残るでしょう」

東芝「そんなこと誰が言っているのですか。パソコンとワープロはこれからますます共存共栄していきますよ。今はワープロとパソコンの台数がほぼ同数ですが、将来的には、ワープロ10に対してパソコン1ぐらいの割合になると思います」

富士通「たとえば車の会社を考えてみてください。セダンをワープロとすれば、パソコンはトラックに相当します」

松下電器「5年前、パソコンの普及台数は100万台、今は120万台と伸びはゆるやかです。一方、ワープロは30万台が280万台にまで伸びています。この数字を見ただけでも、パソコン社会よりワープロ社会到来の方が早いと考える材料になります」

 

おおむね、パソコンとの共存、ワープロはワープロとして生き残る、といった意見だったようです。まあ、記者さんも書いてますが「ワープロメーカーとして下手なことは言えない」という忖度もあるとは思いますが(^^;)

実際どうなってるの?というところを少し調べてみると、Wikipediaに以下のような記述が。(ちなみに、Wiki引用もどうかなと思っていくつか見てみたんですが出荷台数の推移がわかるサイトが他に見つかりませんでした)

 

出荷台数は1989年(平成元年)、出荷金額は1991年(平成3年)をピークに漸減し、ワープロ専用機の世帯普及率も1998年(平成10年)をピークに急低下、1999年(平成11年)にはついにパソコンの売上がワープロ専用機の売上を逆転した。

2000年(平成12年)2月にシャープが「書院」シリーズの「WD-CP2」を発表したのを最後に新機種は出なくなり、2003年(平成15年)9月末に同機種と「WD-VP3」「WD-MF01」の3機種が生産中止となったことにより、ワープロ専用機は全社で製造を終了した。企業内での文書作成も、一般のビジネスソフトと市販プリンタで代替されていき姿を消した。

 

でもここまで書かなくても、もうワープロは世間から姿を消している、というのは肌感覚でお分かりかとは思いますが・・・

 

さて、では本題に戻って、通訳翻訳はどうでしょうか。

AI技術の進歩(そして普及)が目覚ましくなっていますが、もし、取材で「人による通訳や翻訳はいずれなくなるか?」と質問されたら、どう答えますか?

上に書かれているような、当時のメーカー担当者のような回答になりそうでしょうか?

おそらくそんな楽観的な回答はできないと思いますし、もしそう答えてしまうのだとしたら、少し先行きが不安かもしれません(^^;)

僕の見立てでは、その内に「通訳者」とか「翻訳者」とかで括れる仕事だけをしているようだとその通訳者や翻訳者は機械に取って代わられるんじゃないか、と危惧しています。

もはや通訳者が「私の仕事は通訳することです」とか、翻訳者が「翻訳だけです」なんて言ってられる時代は終わりに近づいていると思います。

ポスト通訳者、ポスト翻訳者がどんな呼称で呼ばれるかはわかりませんが、それこそ「こんな風に呼ばれる存在になろう」と自分自身で開拓していくような起業家精神が必要じゃないでしょうか。

 

なんて、30年後にこの記事を引っ張り出されたらどうしよう、なんて思いながら書いています笑。

 

P.S.

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