恵方巻き過熱に「もうやめよう」と言ったスーパーに思うこと

ブログ担当の酒井です。今日の記事はちょっとわかりにくいかもしれません(^_^;  でも、書きたくなったのです。

恵方巻き廃棄問題って耳にしたことありますか?

 

 

この数年、恵方巻きの販売が過熱気味です。僕自身、節分の日に近所のスーパーに行くと大量に並んでいる恵方巻に違和感を抱いてしまいます。「これ、ホントに売れるのか・・・?」ですね。

もう社会問題とも捉えられていて、ネットで検索してもいろんな情報が出てきます。

 

福を呼ぶとされる、節分の恵方巻き。火付け役となったコンビニエンスストアだけでなく、スーパーや百貨店にも並ぶなど、季節商品として定着している。だが、その陰では売れ残った商品の大量廃棄や、販売の「ノルマ」などの問題が起きている。(朝日新聞デジタル 2018年2月3日19時37分)

 

そんな中、こんな記事が出ていました。

 

「もうやめにしよう」 過熱する恵方巻き廃棄問題に兵庫のスーパーが一石投じるチラシ 「かっこいい」と大反響呼ぶ

大量廃棄が問題視される恵方巻き問題に、兵庫県内のスーパーが「もうやめにしよう」と一石を投じ、反響を呼んでいます。前年の売上個数よりも多くの数を用意するのが当たり前のスーパー業界で、あえて余剰分を作らない施策を取った「ヤマダストアー」にお話を聞きました。

(中略)

「今年は全店、昨年実績で作ります」と宣言。売れ行きに応じて数を増やすことはしない、という異例の方針を打ち立てました。

この広告にSNSでは「こんな取り組みをするスーパーマーケットもあるんだなと感心した」「こういうスーパーかっこいい」「すばらしい!」など称賛の声があがっている他、「こういう店が当たり前になって欲しいですな」といった声もあがっています。

(YAHOO!ニュース 2/5(月) 11:10配信 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180205-00000033-it_nlab-bus_all)

 

この記事、直接通訳や翻訳とは関係ないのですが、なぜブログに書こうと思ったか。それは、「消費者は商品やスペックだけじゃなく、売り手の考えや意見に共感する」ということが表れていると思ったから。

恵方巻きに対するこのヤマダストアーの姿勢や考え方を知った人、そしてその姿勢や考え方に共感した人は、どうせ恵方巻きを買うとしたら、他のスーパーではなくヤマダストアーで買うんじゃないでしょうか(もちろん地理的に行ければ、ですが)。

上に書いたように、近所のスーパーに大量に並んでいる恵方巻きに違和感を持ってしまう僕なんかはそうですね。そもそも恵方巻きを買おうという考え自体ありませんでしたが、近くにヤマダストアーがあったら、手を伸ばしていたかもしれません。

考えてみれば不思議な話です。大量に並んでいる目の前の恵方巻き、廃棄されてしまいそうな恵方巻きは買おうと思わないのに、ヤマダストアーの恵方巻きなら買おうかな、と思ってしまうのは。

ましてや、ヤマダストアーの恵方巻きが他のスーパーに比べて特別おいしいとか安いとか、そんなことはまったく情報もないのに、「買うならヤマダストアーで」ということだけなんとなく決めてしまっています。

つまり、僕は「恵方巻きのスペック=商品の品質や価格」ではなくて、売り手=ヤマダストアーの姿勢をに共感したということ。

 

通訳者や翻訳者にもこうしたことはあてはまります。あてはまるはずです。

通訳や翻訳の品質や価格は重要な要素ではありますが、それがすべてではありません。「売り手の姿勢・考え方」いわば「人間性」が場合によっては品質や価格差が問題にならないレベルで重視される、ということです。これは実際に通訳コーディネータとして通訳者・翻訳者に11年間発注していた僕自身の考えです。

だとすると、あなたの姿勢や考え方、しかも決して「ひとりよがり」ではない姿勢や考え方とは?

意外とそんなところに「稼げる通訳者」になるヒントがあるんじゃないか、なんて思っています。

 

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