通訳・翻訳ができなくなったらどうする?
通訳・翻訳という仕事ができなくなったらどうするか、考えてますか?
- 働くことそのものを引退するだけ。あとは悠々自適に過ごせばいいかな。
- 他の仕事もあるからそっちに集中するつもり。
- その日がいつ来ても大丈夫なように準備を進めているところ。
- どどどどどどど、どうしよう… どうすればいい?
いろんなパターンがあると思いますが、もし具体的なことが決まってないなら、そろそろ真剣に考え始めた方が良さそうです。
ただ、この手の記事を書く際はいつもセットで書いてますが、僕は別に「通訳・翻訳はもうダメだ!すぐに逃げ出せ!」なんて煽ってるつもりはありません。
シンプルに「考えておいた方がいいよね=考えない方がいい理由なんてないよね」ってことです。
「一生、通訳・翻訳をしていたい、するつもりだ」と思っている人もいるかもしれません。それはそれで「そうできる」ように努力をすればいいでしょう。努力すれば「そうなる」かもしれないし。
でも繰り返しですが、「通訳・翻訳ができなくなったらどうするかを考えると、通訳・翻訳を続けるための努力ができなくなる、、、わけではない」ということです。プランBを考えるとプランAができなくなるってわけじゃありません。
もちろん、ひとつの考え方として「ダメになった時のことなんて考えちゃダメだ!できると信じるんだ!」というのもあります。ありますが…
そこまで思い込めるのもひとつの「才能」。大谷翔平選手は「野球で世界一になる!」と疑ったことはないかもしれないせんが、僕のような凡人はそこまで思い決めることはできません。
きっとこれを読んでいるあなたも「通訳・翻訳がずっとできるんだろうか…」と不安になったことがあるんじゃないでしょうか。だったらプランBは積極的に、言い換えれば「前向きに」考えておく方がいいでしょう。
でも多くの方がここでつまづくようです。
「とはいえ、(通訳・翻訳以外に)自分に何ができるんだろう…」
通訳・翻訳がまったくできない僕からすれば、通訳・翻訳ができるくらいなんだからいろんな可能性があると思いますけど…笑
でもやっぱり僕らは自分のことになるとわかんなくなるもんですよね。
ということで、僕の壁打ち相手のGeminiに訊いてみました。
通訳・翻訳という「スキル」を分解すると、単なる語学力だけでなく、**「高度な情報処理能力」「異文化間コミュニケーションの調整力」「専門領域の深い理解」「論理的思考力」**という、市場価値の高い要素の塊です。
「通訳・翻訳」というアウトプット形態にこだわらず、これらの資質を活かせるキャリアを10個提案します。
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プロジェクトマネージャー(外資・IT・製造) 通訳・翻訳者が日々行っている「背景を理解し、落とし所を見つけ、円滑に進める」能力は、PMそのものです。特に多国籍チームが絡むプロジェクトでは、単なる進行管理以上の「コンテクスト調整役」として重宝されます。
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カスタマーサクセス(SaaS系外資企業など) 海外製品を日本企業に導入する際、マニュアルの「翻訳」ではなく、概念の「橋渡し」が必要です。ユーザーの困りごとを汲み取り、本国の開発チームにフィードバックする役割は、通訳的なマインドセットが不可欠です。
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海外営業・事業開発(BizDev) 「言葉が通じる」だけでなく「文化的なニュアンスを踏まえた交渉ができる」通翻訳者の資質は、営業において最強の武器になります。自ら商談をまとめ、契約まで持ち込む「主体的なコミュニケーション」への転換です。
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ローカライゼーション・ディレクター 翻訳作業そのものはAIに任せ、製品全体(UI/UX、マーケティング、法務)が日本市場に最適化されているかを監修・指揮する役割です。実務を知っているからこそ、AIの使い所と人間がやるべき所の判断ができます。
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テクニカルライター / コピーライター 「複雑な概念を分かりやすく、簡潔に言語化する」能力の転用です。マニュアル作成や、海外ブランドのメッセージを日本人の心に響く言葉に変換するクリエイティブな職種です。
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インバウンド・コンサルタント / 富裕層向けコンシェルジュ 言葉の壁を越えるだけでなく、日本の商習慣や文化を海外勢に「解説」し、ビジネスや体験の価値を最大化させる仕事です。特に富裕層向けでは、高度な品位を持った言語運用能力が求められます。
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広報・PR(グローバル担当) 企業のメッセージを海外メディアや投資家に向けて発信する役割です。正確な翻訳を超えて、企業の「文脈」を戦略的に伝える能力が活かせます。
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リサーチ・アナリスト(海外市場調査) 膨大な英語(または他言語)の一次情報から、必要な情報をピックアップし、日本語でレポートにまとめる仕事です。翻訳の「リサーチ工程」をメインの商品にする形です。
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特許・リーガル事務(パラリーガル) 翻訳で培った「緻密さ」と「法的文書への理解」を活かし、弁護士や弁理士のサポートを行う専門職です。実務知識を上乗せすることで、言語の専門家から「実務の専門家」へシフトできます。
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秘書・エグゼクティブアシスタント(外資系役員付) 経営陣の意図を汲み取り、先回りして調整を行う仕事です。通訳者がブースの中で行っている「発言者の意図の先読み」は、エグゼクティブサポートにおいて極めて高いパフォーマンスを発揮します。
ポイント: これらに共通するのは、「言語を変換する作業者」から「言語を使って課題を解決する当事者」へのシフトです。酒井さんがおっしゃる通り、「通訳・翻訳“で”」ではなく、その「中身」を使ってどのポジションに座るか、という視点が鍵になるかと思います。
ですって。
まあ「そう言われても…」と感じる方(と内容)がほとんどでしょうが、ポイントは「スキルや知識、経験の転用」です。
卑近な例で恐縮ですが、ジップロックってあるじゃないですか。キッチンで使うやつ。もともとは食品を入れて保存するために使われると思うんですが、僕はあれ、レシートを入れるのに使ってるんです。外に油性ペンで「2026年1月」と書いて、その月のレシート(経費にするやつ)を入れる。2月になったら2月用のジップロックを作る。そうしておくと確定申告の時期(僕の場合は法人の決算ですが)にすべて整理されててめちゃくちゃ楽なんです。
…ちょっと「スキルや知識、経験の転用」とはズレちゃったかもしれない(^_^;)
が、まあ、言いたいことはなんとなく伝わりますよね?
あなたが通訳・翻訳のために使っている、使ってきた、養ってきた、「スキル、知識、経験」にも必ず他の使い道があるはずです。
まずはこの質問(↓)への答えを考えるところから始めてみるといいですよ。
Q. あなたが通訳・翻訳のために使っている/使ってきた/養ってきた「スキル、知識、経験」って、どんなものがありますか?
まずは棚卸し。それから使い道を考える。ぜひやってみてください。
よかったら感想など。




