通訳・翻訳が好きではない方へ
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カセツウ通信 2021.2.20
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酒井@カセツウです。
全国のエアビー物件を眺めるのが
楽しい笑。どこに住もうかな…(^_^)
<通訳・翻訳が好きではない方へ>
僕は普段からこう言ってます。
「通訳、翻訳なんてお仕事、
好きじゃないとやってられない
たいへんなお仕事だと思いますよ」
これ、ほんとにそうだと思う。
だって、どう考えたって
「ラクして、儲かる」なんて
仕事じゃないじゃないですか。
生半可な気持ちで通用するような
世界じゃないと思ってます。
努力やスキルアップには
終わりはないし、知識だって
自分が通訳や翻訳をする分野の
最新情報をずっと追いかけ続ける
必要があります。
好きじゃないとできない仕事です。
という前提にはいささかの
ブレも疑問もないんですが、
カセツウのサポートをしていると、
ちらほらとこんなことを
言い出す通訳者さん、翻訳者さんが
出てくるんです…
「酒井さん、私、気付いちゃいました。
もしかしたら私、通訳/翻訳が
そんなに好きじゃないかもしれません」
おお~、、、
なかなかの気付きだな、と
いつも思いません?
認めるのもちょっと勇気が
いったかもしれないな、と…
これって何が起きてるんでしょう?
端的に言うと、サポートの過程で
ご自分のことを見つめ直す機会が
あるので、その辺で自問が起きます。
「どうしてこれ(通訳・翻訳)を
やってるんだっけ…?」
僕ら(の脳)にはいろんな
特性がありますが、できるだけ
考えないようにする、つまり
「思考放棄」「思考停止」も
エネルギーの節約のための
本能のひとつです。
「思考する」「考える」って
めちゃくちゃしんどいですよね。
だから僕らの脳はできるだけ
ものごとを考えなくてすむように、
難しいことを先送りにしたり
「まあいいや」で別のことを
始めちゃったり、現状が
変わらないようにしたり。
「決めたことを変えない」
というのもそのひとつです。
あなたも人生のどこかの時点で
「通訳・翻訳を仕事にする」と
決めたと思いますが、その時は
通訳・翻訳への憧れや楽しさが
たくさんあったはずですね。
でももしかしたら「選択」したのは
その時だけで、それ以来ずっと
「再選択」はしてこなかったかも。
折に触れて「私は本当に
通訳・翻訳がしたいのか?」
なんて考える人も多くありません。
だからその時の気持ちで
頑張り続けてきたけれど…
カセツウでふと自問してみる。
「どうしてこれ(通訳・翻訳)を
やってるんだっけ…?」
その結果「実は…」って
ことが起きてるんだろうなと。
で、「実はそんなに好きじゃないかも」
と気付いてしまったからと言って
通訳や翻訳続けちゃいけない、
なんてことはもちろんなくて。
なんと言っても世の中の
多くの人は「好きでもない仕事」で
生計を立ててるわけで、
そんなの良いとか悪いとかの
話じゃありません。
ただ…
「好きだったはずなのに」
「憧れの仕事だったのに」
「どうして楽しめないんだろう?」
「どうして苦しくなるんだろう?」
自分の本心に気付くことができずに
「どうしてなんだろう?」と
無意識に自分を責めてしまってる
人もたくさん見てきました。
そういう人が
「そっか、自分、好きじゃないんだ、
好きじゃなくなってたんだ」という
ことに気付けるだけで
「それなら仕方ないよね」と
自分を許せるようになるし、
もしその気になれば
「いまの自分がやりたいことは
なんだろう」と考え始めて
仕事も再選択することができます。
もちろん考えてみた結果
「やっぱり通訳・翻訳が好きだな」
と思える人もいるし、それはそれで
すごく幸せな自分を実感できますよね。
あなたはどうでしょうか?
「本当に好きなことをやるべきだ」
なんてことを言うつもりはありません。
そんなの理想論だと思ってます。
ただ、こういうことを
時折考えてみることは
大切なんじゃないかと思います。
ぜひ考えてみてください。
カセツウ・ビジネススクール
酒井 秀介