『通訳者ってまだ稼げますか?』への回答

「通訳者って、まだ稼げる可能性はあるんでしょうか?」

 

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通訳者さん向けに開催したオンラインスナック(要は交流会ですね)にいらした方のお一人からこんな投げかけをいただきました。

お話しするのは初めてですが、僕の過去のブログとかで「カセツウ=稼(カセ)げる通(ツウ)訳の略」というのを読まれてて、今回の投げかけに至ったそうです。

僕としてはこんな風に質問をいただけると「どう答えればいいかな」と頭がぐるぐる周り出す −−− このことを僕のメンターのお一人は「頭の引き出しが開く」と表現されてました −−− ので、とてもありがたい。僕自身の言語化が進むんですよね。

 

で、肝心のそれに対する僕の回答は…

 

「どれくらい稼ぎたいかによります」

 

ま…あたりまえといいえばあたりまえなんですが(^_^;)

たとえば「年収1億円欲しいんです」と言われたら、僕は「ムリです。通訳者なんて今すぐやめてください」とお伝えします。目的(1億円)と手段(通訳者)がまったくマッチしてないからです。

 

でも、いくら欲しいかなんて人によって違うわけです。もちろんたくさん欲しいのはそうなんだけど、自分の状況によって「これくらいあれば嬉しい」は変わります。

自分ひとりで稼いで生活しなくてはいけない、家族を養わなくてはいけない、将来に備えた余裕も欲しい、というのであれば50万円くらいは必要、となるでしょうが、「5万円くらい稼げれば十分嬉しい」という方がいるのも事実です。

 

いま0の人が僕のところに「通訳で1ヶ月100万円稼げるようになりたいんです」と相談しに来てくれたとしたら、「かなり厳しいですよ」と伝えます。

でも、いま0だとしても「通訳で5万円くらい稼げるでしょうか?」と相談に来てくれたら「いけると思いますよ!」と回答します。

他のパターンではたとえば、いま30万円稼いでる人が僕のところに「あと5万円くらい増やしたいんです」と相談しに来てくれたとしたら「じゃあこれこれ、こうやって、こうしていきましょう」と具体的なアドバイスをすると思います。

こんな風に、本人の現在地と希望によって回答は全然違ってくるんですよね。

でも、そもそも…

 

「通訳じゃないとダメですか?」

という確認もします。

どうしても「通訳で」お金を稼ぎたいのか、それとも、通訳をしたいと考えているくらいの「外国語力」を活かして稼げればそれでハッピーなのか、そんなことも重要です。

英語の方が多いと思いますが、「英語を活かして5万円稼ぐ」のであれば、「英語の通訳で5万円稼ぐ」よりもよほどできることが増えるし、語弊もあると思いますが「カンタン」です。

 

ということで、冒頭の問い「通訳者って、まだ稼げる可能性はあるんでしょうか?」に対する回答は、

「どれくらい稼ぎたいかによります」

そしてそもそも、

「通訳じゃないとダメですか?」

となりました。

 

僕は2015年、カセツウを立ち上げた当初から「通訳者・翻訳者は、通訳・翻訳だけをやるんじゃなくて、他の収入源も作って”パラレルキャリア”を構築する方がいい」と言い続けてきましたが、いまや「構築する方がいい」どころか、生き残るためには「パラレルキャリアは必須」な状況になったと考えています。

パラレルキャリア関連のブログ記事へのリンクを貼っておくので、気になったら読んでみてください。書いた当時から時間も経っているので、良くも悪くもそのままでは通用しないかもしれませんが、根っこの本質的な点や考え方は変わってない…と、思います。

 

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