言葉遣いで損する通訳者・翻訳者
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カセツウ通信 2021.7.28
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酒井@札幌です。
とはいえほとんど外に出ないで
部屋に籠もって仕事をしてるので、、、
我ながら「もったいないかなぁ」という
気がすることがあります(^_^;)
バイクを借りてツーリングでも、、、?
<言葉遣いで損する通訳者・翻訳者>
普段からいろんな方とお話をするし、
いろんな方の投稿を目にします。
これは通訳者さん、翻訳者さんに限った
話じゃないんですが、でも、通訳翻訳に
関わるあなただからこそ、他の人よりも
ちょっとだけ意識しといたら
いいよなぁ、と思うことです。
何の話かというと、「伝え方」で損してる
ケースがたくさんあるよね、という。
ほーんと、ちょっとしたことだと思うんです。
たった一文字違うだけで、相手に与える
印象がぜんぜん変わってしまう。
昨日、ある通訳者さんと話していたときに
話題に出たのは「なんでもいいです」と
言われたって話。
トピックとしては、リモート通訳時の
交代方法だったそうです。
翻訳者さんはご存じない方も多いと思うので
説明しておくと、同時通訳の際には複数の
通訳者がペアを組んで交代で通訳を行う、
という体制を取ることが多くあります。
で、その交代のタイミングをどう伝えるか。
そのやり方はいくつかあって、使っている
ツールや普段どんな方法を採っているかで
好き嫌いや得意不得意があるものです。
だから初めてペアを組むような場合は
「交代方法、どうします?」という
確認がされるわけですが、、、
その通訳者さんが「この方法でいいですか?」
とパートナー通訳者さんに訊いたところ、
「なんでもいいです」と。
いや、ダメってわけじゃない、
間違ってるわけでもない、だけど、、、
「なんでもいいです」
って、どうしたってどこか投げやりな
印象を受けてしまうのは、僕だけじゃ
ありませんよね。その通訳者さんも
実際そう言われて違和感があったから
僕に話してくれたんだと思うし。
「なんか、そんな言い方、ある、、、?」
って思うと思います、僕なら。
「それでOKです」とか、
「大丈夫です!」とか、
他にも言い方なんていくらでもあるのに
「なんでもいいです」を選んでしまう
その感覚がもったいないなぁ、と。
確かにその場はクライアントがいる場でもなく、
通訳者同士の打ち合わせだったのでお互い
そんなに気を遣ってはなかったと思うんですが、
でも、そんな時こそ無意識に「素」というか、
「普段のレベル」というかが出ちゃうもの。
普段の生活から言葉の選び方を意識する、
そんなところもパフォーマンスに繋がって
いくお仕事なんじゃないでしょうか。
言葉のプロとして、普段から。
カセツウ
酒井 秀介