武器がないなら通訳やめたら?
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カセツウ通信 2019.06.20
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【 カセツウ通信 】
酒井@渡嘉敷島です。
ここでも結局、仕事を
してるんですけどね(^^;)
<武器がないなら通訳やめたら?>
昨日もちょうど通訳者、
翻訳者としての武器=
カード、の話を書きましたが…
今日も武器の話から。
「通訳者・翻訳者としての
あなたの武器は?」と
訊かれたら…何と答えますか?
中には、
「武器といっても、、、
私より通訳がうまい人は
たくさんいるし、専門分野の
知識だってその道のプロに
比べたら足りないし、、、」
と答える方も。「私の武器と
いっても思いつかない」と。
なるほど。
ちょっと視点を変えてみます。
僕は学歴や経験は一丁前に
「外国語に強そうな」ものを
持っています。
神戸外大卒、
オーストラリアに1年、
ドイツに2年住み、
30ヶ国訪問・滞在している。
のですが…
実は英語力には自信がなくて、
「相手の言ってることが
聴き取れない」レベルです(-_-;)
だいたい外国語で「いや、
たいしたレベルではない」と
言うと、
「またまた〜、
そうはいっても…でしょ〜?」と
言われてしまうのですが、
「相手の言ってることが
聴き取れない」のが事実なので
謙遜もなにもありません。
そんな僕からすると、
「外国語の通訳ができる」
それだけで「すごいなぁ」
と思うわけです。
でも通訳者さんたちは
「通訳者なんだから
外国語はできてあたりまえ」と
思っているので、「外国語が
できても何の武器にもならない」
と思っています。
まあ確かに「通訳者」という
世界ではその通りでしょう。
でも、
「通訳者の世界では、
通訳はできて当たり前」
一方で、
「世間一般では、
通訳ができるなんてすごい!」
こうなるわけです。
「私、通訳ができます!」
通訳エージェントとの面談の際に
こんな自己紹介をする通訳者は
いませんよね。
「そりゃそうでしょう」と
ポカンとされます。
が、「戦う場所」を
「通訳の世界の外」に
持っていった時に、
これはどうなるでしょうか。
例えば「起業家」の世界で。
「私、通訳ができます!」
起業家同士の交流会でこう
言うと、きっと多くの起業家は
「へぇー!通訳!
すごいですねぇ!」
と言ってくれます。
もしかしたら「海外進出を
検討してるんです。今度、
手伝ってくださいよ!」なんて
言われるかもしれません。
どちらも同じ
「私、通訳ができます!」
なのに、こんなに扱いが違います。
なので、ちょっと極端
かもしれませんが、もし
「通訳者としての武器なんて
見つからない」と思っている
ようなら、
「通訳者の世界」から
抜けてみたらどうですか?
その瞬間に、あなたは大きな
武器を一個持ってその世界に
入ることができます。
「通訳者」から
「通訳もできる●●」に
自分をポジションチェンジ
してみる可能性を探ってみると、
もしかしたら、実は「通訳者」を
続けるよりも、もっと楽しいことが
待ち受けているかもしれません。
通訳者を辞めることで
通訳者としての道が拓ける…
身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ、
ってこんな感じの意味でしたっけ?
ちょっと違いますっけ?(^^;)
カセツウ・ビジネススクール
酒井秀介
P.S.
「通訳者・翻訳者として
伸び悩んでいる、どうにも
先が見えない」なんて
思いがあるなら、最初は
少しツラいかもしれませんが、
「他の道=可能性」を探るのも
ひとつの解決策です。
でもそんな時でも、
通訳者、翻訳者として
勉強してきた、頑張ってきた、
身につけてきたスキルや努力を
活かせる可能性を探って
みることをお勧めします。
だって、せっかく頑張って
きたんだから、たとえ
「通訳者」「翻訳者」じゃ
なくても、報われたいじゃ
ないですか(^_^)
活かす道、相談に乗りますよ。