◯◯分野に強い、と思わせる方法

ブログ担当の酒井です。

今日お伝えするのは、クライアントに「ああ、この通訳者さん(翻訳者さん)、この分野に強いんだろうな」と思ってもらう方法です。

 

自分がどの分野に強いのかを伝えるには、まず履歴書や実績表、応募メールで書く、なんてことが基本です。

通訳翻訳エージェントによっては、エントリー時のフォームで「得意分野、対応分野にチェックを入れてください」なんて申告させるところもありますよね。

ここまでは「誰でもやる話、誰でも思いつく話」です。

ただし、他の通訳者や翻訳者に差をつけるには、「それ以上」をやらないとね。

その方法の一つが「エピソードトーク」です。

 

例えばこんな通訳者さんがいました。

その通訳者さんは、「エレベーターに乗ったら何社製のエレベーターかわかる」というんですね。「うん、これはシンドラー社製だな」「このビルは三菱社製か」みたいな。

判断基準はボタンの形なのか揺れの具合なのかわかりませんが、常人にはなかなか思い描けない世界です笑。

ただ、「おもしろいね」とは思っても、「役に立つ」とは思えない特技ですよね。しかし、使い方(伝え方)によってはこれが強力な武器にもなります。

 

僕が通訳コーディネータとして、この通訳者さんから面談でこの話をされたとします。「私、エレベーターに乗っただけでメーカーがわかるんですよ」と。

第一印象は「なんておかしな(失礼)特技だ・・・」になると思います笑。

まずここで彼は他の通訳者よりも僕の印象に残ります。これだけで一歩リード。

そしてさらに、きっと僕はこう思います。

「この人、エレベーターに乗ってメーカーがわかるなんて、きっと機械とか製造に強いんだろうな・・・」

 

はい、ここ!笑

 

そう、この通訳者さんは、「エレベーターに乗っただけでメーカーがわかる」というエピソードを伝えることで、他の通訳者より僕の印象に残ったことに加え、「きっとこの分野に強いんだろう」とまで思わせることができたわけです。

これは、履歴書や実績表、登録フォームで「機械・製造」にチェックを入れるだけではできないことです。なぜならそんなの他にもたくさんいるからです。

 

かつ、このエピソードトークのいいところは、「アピール臭」があまりしないこと。「わたし、エレベーターに乗っただけでメーカーがわかるんです」なんて、そのまま考えたら通訳者としてのアピールとは思えないですよね笑。

だから、自分のことをアピールしたり売り込んだりする人こそ、エピソードトークをうまく使っていくことをオススメします。

 

ぜひあなただけのエピソードトーク、考えてみてください。

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