通訳実績がない・・・?そしたらこれを書け

ブログ担当の酒井です。

通訳案件への応募や、通訳エージェントへの登録時に、『書ける通訳実績がない…』と感じたことはありますか? 『いま、まさに!』ということもあれば、『そうそう、そう思ってた時期があったなぁ』なんて方もいるでしょうね。

実際、『書ける通訳実績がない』時は、どうすればいいんでしょうか。

 

まず、率直に『実績なし』と伝えるのはどうか。まあそれもひとつの方法だし、間違っているとは言えません。提出する本人も『これが素のワタシです!』なんて、無理に見栄や虚勢を張ることもなく、プレッシャーも感じずに、ある意味、気楽でいられるかもしれませんが… 一方で、『こんな私で良かったらどうぞ』と、ちょっと投げやりというか、『相手任せ』な気もします。努力を放棄しちゃったというか。

あなたが書類を受け取る側だとしたら、『実績がある』のと『実績がない』のと、どちらが好ましいと思いますか? 『そうか、実績がないのか、正直でよろしい!』って思う人も、もしかしたらいるかもしれませんが、他にも候補者がいる中で同じように思えるでしょうか。実績としていろいろ書いてある人と、『特に実績なし』と書いてある人と。やっぱり書いてある方がいいですよね。

だとすると、『実績無いんだから仕方ないじゃない』と開き直る前に、できる努力をしてみましょう。無い実績は造れませんが、配られたカードで勝負するしかないじゃないですか。(この場合は配られたカードというよりも、自分で作ってきた手札と言った方がいいかもしれません)

 

『書ける実績がない』と感じてしまう方は、『実績』の意味を難しくし過ぎだと思います。

もちろん案件や通訳エージェントによりますが、『書ける通訳実績がない』と感じているあなたがエントリーしようと考えているくらいですから、求められている通訳実績は『国際会議での同時通訳経験』とか、『首脳クラスの随行通訳』とか、そんなにとんでもない高いレベルのものではないはずです。だとすれば、『書けそうなこと、ちょっとでも関係しそうなこと』を実績とカウントして書いてしまえばOKです。

なんだかんだ、通訳案件や通訳エージェントにエントリーしようと考えているあなたであれば、必ず何かしらのバックグラウンドというか、そうしようと考えた経緯や流れ、経験があるはずです。ある日突然、まったく外国語を勉強したこともない方が『あ、通訳になろう』と思ってエントリーするわけはありませんよね。だったら、その『なにか』を書くようにしましょう。例えば…

  • 通訳学校に通った、通っている
  • ボランティアだろうが何だろうが提供した通訳
  • 外国語関連の経験や資格
  • あなたの『専門性』を伝える、感じさせるような経歴や経験
  • 通訳を志したきっかけやストーリー、エピソード
  • あなたの『人間性』を伝える、感じさせるようなエピソード
  • あなたの『将来性』を感じさせる『なにか』

などなど…

もしかするとこれを読んで、『えっ?そんなの書いていいの?』なんて思ったかもしれません。でも、『なんで書いちゃダメなの?』と考えてみてください。きっと明確な答えは出ないんじゃないでしょうか。出てきたとしても『そんなの書いても実績に入らないのでは…、評価されないのでは…』くらいじゃないでしょうか。それに対しては、さらに『だから書かないの?』と問いかけたいですね。

確かに、『通訳実績』そのものと比べれば弱いかもしれない、他の方の通訳実績の方が評価されるかもしれない。でも、『なにも書かないよりよっぽどマシ』です。上に書いたような『なにか』が、もしかしたら通訳コーディネータの印象に残って、いろいろ質問してもらえるかもしれない。それで十分価値はあるんじゃないでしょうか。

あなたもこれまで『なにもしてこなかった』わけじゃないはず。だったらその中から、少しでも素材を見つけて、できる範囲で料理をして、通訳コーディネータに提供してあげてください。食べるか食べないか、気に入るか無関心か(キライ、ってことはないと思います)は相手が決めることです。

『自分ができること』を考えて、知恵と工夫で努力してみる。そういう姿勢が重要だってことです。

 

------------------------------

<リアルタイムでメルマガを受け取りたい方はコチラから>

メールアドレス 必須です


------------------------------