通訳スキルも通訳実績も「これから」の通訳者の戦略
ブログ担当の酒井です。
通訳スキルも通訳実績も他の通訳者には敵わない・・・
そんな通訳者はどんな戦略を取ればいいんでしょうか?
その答えのひとつが「応援してもらえる通訳者になる」です。
では、通訳コーディネータが応援したくなる通訳者ってどんな通訳者でしょう?
通訳コーディネータも仕事ですからそこまであからさまなことはしないと思いますが、それでもやっぱり人間ですから、感情もあれば相性だってあります。応援したくなる通訳者もいれば、逆に「絶対声かけない」と思う通訳者も・・・
じゃあ、応援したくなる通訳者ってどんな通訳者だったかな、なんて思い出してみます。通訳者として考えるべき(とされる)要素ごとに考えてみましょうか。
- 通訳スキル
通訳スキルが高い通訳者を応援したくなる? それとも逆に通訳スキルがまだまだの通訳者を応援したくなる?
答えはどちらもNO。通訳スキルが高かろうがそうでなかろうが「応援したい」には関係なかった気がします。
ただし、通訳現場で通用しないレベルの場合は応援というよりも「ちゃんとしろよ!」になりますね(^^;) - 通訳レート
通訳レートが高い通訳者? 低い通訳者? これも関係ないですね。 - 通訳実績/経験
通訳実績や経験がたくさんある通訳者? あまりない通訳者? どちらかといえばあまりない通訳者の方が応援したくなるかな・・・
でも、通訳実績がない通訳者イコール応援したい、というわけでもないですね。
書いてみて思ったんですが、あまり要素ごとにする意味はなかったかも笑。
ただ、やっぱりすでにバリバリと活躍しているような通訳者さんに対しては「応援する」というのも少し違う気がします。ということは、「応援してもらう」という戦略は、むしろ通訳スキルも通訳実績もすでにある通訳者よりも、「まだこれから」というステージの通訳者さんの方が取りやすい戦略、つまり、応援したくなる、応援される、という風に考えてもよさそうです。
言い換えてしまうと、通訳スキルや通訳実績がまだまだの通訳者さんは「いかにして応援してもらえる通訳者になるか」を考えることで、自分よりも通訳スキルや通訳実績が上の通訳者さんとの差を埋めることができます。
では、「いかにして」応援してもらえる通訳者になるのか?
いろいろあるとは思いますが、個人的には「自己開示」もポイントかなと思います。考えてみて欲しいのですが、あまりよく知らない相手のことを「応援したい」とは思わないものです。その相手がどんなことをやってきて、どんな考えを持っているのか、なんてことがわかってくると、「応援してあげたい」と思うようになります。
とはいえ、通訳コーディネータに自分のことをメールで送りつけるのも野暮なものです。相手だってそんな暇人ではないし、逆に印象が悪くなる可能性だってあるかもしれません。
そこでおススメなのが、ブログ、Twitter、などのSNSを活用すること。これだと相手が興味があれば読んでくれるかもしれないし、そうでなければスルーできます。
また、ビジネスとして通訳をやるのであれば、通訳者としてのホームページも持っておくべきだとは個人的には思いますが、そこまで大袈裟なものじゃなくても、プロフィールページを用意しておくだけでもまずは及第点。
あなた自身のことを通訳コーディネータに伝わる工夫とツールを用意しておくと、通訳コーディネータはあなたのことを応援してくれるようになる・・・かもしれません。どれかひとつでも取り組んでみてください。