クライアントを安心させる「あるひとこと」
ブログ担当の酒井です。
通訳者の印象というのはちょっとしたことで変わります。ひとことで安心感を与える場合もあれば、不安にさせることも…
通訳者さんの手配をしていて安心するのは『こんなひとこと』が聞けたときです。
それが、
『前回のクライアントさんですね』
とか、
『いつもの案件ですね』
もちろんこれは2回目以降の通訳依頼でないと言えない言葉なのですが、それだけに、2回目で言ってもらえるとすごくホッとします。要は、『わたし、わかってます、覚えてます』ということを通訳コーディネータ(発注者)に伝えてあげてください。
通訳コーディネータが喜ぶこともいろいろありますが、極論を言えばその中でも一番は、
通訳者手配に手間がかからない
ということ。
選ばれる通訳者になるための条件としては、通訳スキルに問題がないとかレスポンスが早いなどいろいろありますが、突き詰めていけば『通訳コーディネータの手間を少なくする』ということに繋がります。
そうしたことを考えた時に、通訳コーディネータが通訳者さんに通訳案件を照会する際に、『前回通りで!』とか『いつもの!』で済ませることができるととてもありがたいんです。
そして、それが通訳者さんの側から『前回の案件の続きですね』とか『いつものクライアントさんですね、承知しました』とか返していただけると…
『この通訳者さん、わかってるう!』
なんて気持ちになります笑。
こうした『ちょっとしたひとこと』で通訳コーディネータの信頼を得ることもできますから、言葉のプロである通訳者として、日ごろから表現や返し方を意識してみるとお仕事の獲得に繋がりますよ。
ちなみに・・・
『初めてのクライアントの通訳案件だと使えないじゃない』
という不満(?笑)も聞こえてきそうですが・・・
その場合は、過去に対応した通訳案件から比較的に似たような感じのものを思い出して、『こんな感じでしょうか?』なんて返してくれても、通訳コーディネータは安心しますよ。
・・・もし、その『こんな感じ』が間違っていたとしても、『わからないのがあたりまえ』ですから、マイナスにはなりませんね(^_^)