インハウス経験は考慮されない?
ブログ担当の酒井です。
インハウスでの通訳経験は、フリーランス転向時に考慮されるのか?
インハウスでの経験が10年あったとしても、フリーランスになって通訳エージェントに登録したときには「いちばん下のランク」からの再スタートになる・・・通訳経験はあるのにそれはほとんど考慮されず、新人みたいな扱いになってしまう・・・
確かにそういう傾向がある通訳エージェントもあると思います。「インハウスでの通訳経験は考慮しない」という方針ですね。
ただし、どの通訳エージェントも一律同じような価値観や基準で評価をしているわけではありません。インハウス時代の経験や実績もしっかりと評価してくれる通訳エージェントもちゃんとあります。(インハウス時代を考慮しない通訳エージェントが間違っている、という意味ではありません)
実際、過去のJACI主催「日本会議通訳フォーラム」ではある通訳エージェントの方がスピーカーとして登壇されたセッションがありましたが、セッション中の質疑応答のコーナーでまさに今日のトピックについて直接ぶつけられた通訳者さんがいました。
「インハウス時代の通訳実績は考慮されないんでしょうか?」
その際の通訳エージェント側の回答は、
「そんなことありません。弊社ではインハウス時代の経験や実績もちゃんと考慮するようにしています」
というものでした。
まあ、シチュエーションがシチュエーションなだけに、どのみち「そうですね、インハウス時代の経験はフリーランスとしての登録の際にはほとんどあてにしていません」なんてことは言えないと思いますが(^^;)
ただし、その後もその通訳エージェントの方々と交流させてもらっていますが、この時の回答は決してリップサービスでもないと思います。
ポイントは、そのインハウス時代の経験や実績をいかに上手に通訳エージェント側にアピールするかだと思います。「いちばん下のランク」での登録しかできない、そこから成りあがっていくにはまた3年、5年、時間をかけていくしかない、、、ということ自体が僕からすると思い込みです。
カセツウの受講生さんの中には、インハウスからフリーランスになった初年に全日10万円の案件をゲットしている方もいますし、月収も100万円を超えていった方も何人もいます。
何の施策も戦略もなければ3年、5年、10年かかるところを、マーケティングを活用していけば達成までの期間を短縮できます。さらに言えば、「時間をかけても達成できなかったこと」を現実に達成していくことも可能になります。
ひたすら時間をかけて頑張っていく、というのもひとつの選択肢だと思いますが、どうせなら達成までの期間を早くして回収する期間を長くする方が、人生として楽しいんじゃないかな、なんて考えています。
P.S. インハウスからフリーランスに転向されたケイさんのインタビュー動画、シェアしておきます。